日テレの水曜10時枠では、しばしばその時代の問題をリアルタイムに反映させた社会的なドラマが登場してきましたが、2013年に放映中の「Woman」はそんな流れをかなり純粋にくんでいる良作品です。
今期のドラマはかなり注目作が多いことで知られていましたが、その中にあって比較的地味なスタートをきりながらも好調となっているのがこのドラマです。
キャスティングも今人気上昇中の女優、満島ひかりがシングルマザーという影のある役に挑んでおり、日本全国に約120万人いるとみられているシングルマザーたちの生きる辛さをかなり切り込んだ演技で表現しています。
シングルマザーは子供を抱えながらの仕事をしなくてはならないため、年収も平均200万円程度と経済的に弱い立場にいることがわかっています。
そこに加えて夫という精神的な支えになる人の存在がないことや、周囲からの冷たい視線というまさにシングルマザーでなければわからないような切実な問題を、隠すことなくえぐりこんだ脚本でつくっていることがこのドラマの特徴となっています。
なおこの「Woman」の脚本を担当しているのはこれまで「Mother」や「最高の離婚」といったやはり結婚にまつわる女性の生き方を描くドラマを手がけてきた坂元裕二氏で、女性が家族との関わりのなかでどんなことを感じ、またどう自分らしい道を見つけていくのかという展開が期待されています。

満島ひかりはこれまでもNHKドラマ「おひさま」やフジテレビ「それでも、生きてゆく」など高い演技力が必要になる人間ドラマによく登場してきた女優さんであり、演技力の高さはかなり高い評価を受けています。
また、夫役である小栗旬は説明するまでもない大人気俳優さんですが、今回のドラマではなんと冒頭部分でいきなり亡くなってしまうという衝撃的なシーンからの入りになっています。
早々になくなってしまう夫ですが、ドラマが展開するにつれて隠されていた秘密が明らかになっていったり、また亡くなった夫の存在の大きさがクローズアップされたりと、これまでとは違った存在感を魅せつけてくれています。
おもしろいのがこの主演キャストの満島ひかり、小栗旬のいずれも既婚者であるという点で、通常こうしたドラマの主役というのはキャストの人気を意識した若い未婚俳優・女優を起用しがちなところ、演技力を重視した配役となっています。
まだ最終階まで数回を残しているところですが、展開には大注目です。