曲げられない女

ドラマのあらすじ・概要

「曲げられない女」は、2010年1月~3月までの全10回で放映された菅野美穂と永作博美という同世代から絶大な支持のある二大女優が共演したことで話題になったドラマです。

主人公は菅野美穂演じる「荻原早紀」で、32歳独身の司法試験受験者です。

過去に司法試験に合格しながら直後に亡くなったという父の姿があり、自身も弁護士をめざすべく何度も受験をしているものの9回連続不合格をし続けています。

32歳という年齢の微妙さもあって周囲からは受験をやめることや結婚することなどを勧められているのですが、まっすぐで自分の決意を曲げることができない性格をしていることからさまざまな面でのすれ違いが起こるようになってしまいます。

ドラマの主軸となっているのは不器用ながらも自分の決心を貫くことを諦められない主人公女性の性格で、再会した同級生の「長部璃子(役:永作博美)」や偶然に知り合うことになった警視庁のキャリア「藍田光輝(役:谷原章介)」に支えられながら自分なりの道を見つけていくことになります。

一方のもう一人のヒロイン璃子は再会したときには裕福な家庭に嫁ぎ一見幸せそうに暮らしているように見えたものの、実際には家庭内で孤立をして居場所を失っているという状況にあり、そこから自分の足で歩いていけるようになるまでの成長もまたドラマの重要なストーリーになっています。

キャスト・スタッフ

キャストとしての見どころはやはり菅野美穂と永作博美という30~40代女性から絶大な支持のある大人気女優の共演ということに尽きます。

菅野美穂の方は決して優秀というわけではないものの自分が目標としていることを諦めず自分を信じて行動をしていくという役柄であり、一方の永作博美はそれまでの人生でできるだけ楽に生きるために他人により掛かることだけを考えてきたという正反対の役柄となっています。

しかし話が進むにつれてそれまで一本気であった主人公の心に迷いが生じるようになっていったり、親友の方の気持ちに他人の力ではなく自力で人生を切り開かなければいけないという決心が出てきたりとそれぞれが影響しあって人間的に成長していく様子が見られます。

恋人役として配役をされている塚本高史や、最初は軽い性格として登場する谷原章介なども随所で好演を見せていて、最終回近くになってそれぞれの子供を妊娠していることがわかる二人のヒロインにとって大きな存在となっていきます。

見どころ・注目点

見どころとしては、頑張ってもなかなか思う通りに生きていけない女性を演じた菅野美穂でしょう。

また一見適当な性格をしているように見えていた親友を演じる永作博美も、笑顏の裏に抱えていた大きな悩みをうまく表現しているのが注目です。

ドラマの制作陣はタイトルの「曲げられない女」は、今どきの「空気読め」という他人や周囲の価値観に同調することをよしとする風潮に対してのアンチテーゼとしての存在を描きたかったとしており、見ていて時に「もっと楽に生きればいいのに」と感じる主人公の姿こそが最も見るべき主題であるといえます。