“家政婦のミタ”は、日テレの水曜ドラマ枠である、
夜10時からの時間帯に放送されていたドラマでした。

松嶋菜々子の久しぶりの主演ドラマということで大いに期待が集まっていましたが、
それ以上にインパクトがあったのが「家政婦のミタ」という
タイトルであったのではないでしょうか。

言うまでもなくこれは「家政婦は見た」(1983年~2008年まで。全26作品)
のパロディですが、実は家政婦は見たはテレビ朝日製作なんですね。

よくドラマにできたなと、発表のときには目が点になってしまいました。

 

“家政婦のミタ”は、内容的には“家政婦は見た”を全くパクったものではないのですが、
随所に「あれか!」と思わせる仕掛けがしてあることが非常にユーモアのある点でした。

細かく言えばキリがないのですが、例えば家政婦のミタの主人公である
「三田灯(みたあかり)」の派遣元となる「晴海家政婦紹介所」ですが、
これは「家政婦は見た」で主人公の市原悦子(役名は石崎明子)が
飼っていた猫の名前である「はるみ」からきているのではないかと思います。

他にも同時期に放送していた「曲げられない女」の登場人物の一部が
こちらにも登場してきたりと、細かい遊びココロが随所に隠されており、
ドラママニアや登場人物のコアなファンたちを喜ばせていました。

 

私自身も「家政婦は見た」シリーズは大好きで何度も見ていたこともあり、
この「家政婦のミタ」という話はとても楽しく見ることができました。

個人的にすごいと思うのは、この「家政婦のミタ」は比較的マニア受けする内容というか、
ちょっと突っ込んだ内容である場合も多かったのに、
結果的には多くの賞を受賞するなど社会的に受け入れられたという点です。

ちょっとうろ覚えになってしまいますが、確かこの制作スタッフの一人が
「最近はマンガなど原作が他にあるドラマばかりを作っているので、
そこに対する挑戦をしたい」みたいなことを言っていた記憶があります
(間違っていたらすみません)。

言ってみれば「ドラマ脚本家の意地」として
面白いものを本気で作ろうとしたということの結果なんでしょうね。

 

それともう一つこの「家政婦のミタ」ですごいのが、
最高視聴率は40%を声、数々のテレビドラマ賞を受賞したにもかかわらず、
映画化など次の作品を作らなかったということです。

これも確か製作スタッフのこだわりであったかと思うのですが、
その潔さもすごいなーと、今時のドラマにはないプライドのようなものを感じました。

(とかいって、来年辺りに突然続編ができたりして・・・)。