雲の階段

「雲の階段」は、「失楽園」や「愛の流刑地」など男女の恋愛模様を深く描いた作品で知られる渡辺淳一原作の小説をもとにしたドラマです。
もっとも原作小説自体の発表は「失楽園」や「愛の流刑地」よりもかなり以前で、1982年と遡ること10年以上も前から存在していました。
物語の舞台となっているのは過疎の島である美琴島ということになっており、そこにある診療所を舞台に無免許医である三郎が医療行為を行うことによりそこから男女の関係が複雑に生まれてくるという内容になっています。
渡辺淳一はもともと医師であったこともあってそうした医療行為についてはかなり詳細に描写があるため、ドラマでもしばしばリアリティのある場面が登場してきていたりしました。
ちなみにこの「雲の階段」は2013年に日テレでドラマ制作をされる以前にも、1983年にテレ朝の特別ドラマとして制作をされています。
その他にも2006年には同じ小説を原作としたドラマが韓国でも制作をされています。

日テレのドラマ枠としては水曜日の22時台から2013年4月~6月までにわたって放映をされました。
ドラマは全10話となっており、視聴率的には8~9%くらいとそこそこという感じでしたが、深く人間関係の絡み合う様子がコアなファンを呼びました。
物語の見どころになっていたのが、主人公でありニセ医師である相川三郎(長谷川博己)が手術を含む医療行為をしているという状況と、それをとりまく二人の女性との三角関係です。
またニセ医師という立場から、通常とられるだろう外科手術の手法とは全く異なる発想で施術を行うというところも、漫画の「ブラックジャック」を思わせるようでとても気になります。

そしてドラマのメインになるのが海岸に佇んでいた田坂亜希子(木村文乃)への緊急手術です。
診療所には看護師として勤務する鈴木明子(稲森いずみ)がいたのですが、三郎が無免許ながら初めて手術をすることになったときからそのことを見てきた人物です。
そこに突然現れて海岸にいた女性である田坂亜希子(木村文乃)が診療所に運び込まれ、三郎は大変難しい手術をすることになります。
無事に成功させることにより、亜希子の両親から気に入られた三郎は亜希子と結婚をすることになります。
そして三郎は美琴島を出て田坂総合病院の副院長という地位につくのですがそこに看護師であった明子が現れて…という内容です。

とにかく先が読めない展開とドロっとした人間関係が魅力のドラマでした。