ドラマのあらすじ・概要

「偽装の夫婦」は、2015年10月~12月まで全10回で放映された天海祐希主演の連続ドラマです。

ドラマのキービジュアルではハリボテの看板から顔だけを出して幸せそうな結婚をしているように見える新郎新婦と、タイトル文字に「理想の」にバツ印がついて「偽装の夫婦」と描かれているという特徴的なものが使用されていました。

夫婦役として起用されたのは主演の天海祐希と夫役の沢村一樹で、過去のトラウマから恋人が作れず結婚をすることができないまま45歳を迎えたところで昔の恋人と再会をしたことで結婚をすることになるという役柄になっています。

このドラマにおける「偽装」というのは大学時代に恋人であった「陽村超治」が25年ぶりの再開時にはゲイになっていたということからきています。

沢村一樹演じる陽村は大学時代に主人公女性と付き合っていながらもどこか違和感を感じており、それに気づいたことから主人公のもとを去ったという設定になっています。

それが久しぶりにかつての恋人と再会したことと、自分の母親が余命幾ばくもないということで安心をさせたいということで偽装結婚をしてほしいということを持ちかけたことから話が始まります。

キャスト・スタッフ

主人公の「嘉門ヒロ」を演じるのが天海祐希で、かつて付き合っていた男性が再会したときにはゲイを自認しており、さらに自分に結婚を持ちかけるという複雑な役を演じています。

「嘉門ヒロ」は容姿端麗で頭脳明晰という一見他人も羨む経歴の持ち主ですが、過去に両親を火事でなくしており、さらに恋人であった陽村に理由を聞かされず突然去られてしまったということから人間嫌いになってしまっています。

しかしそこで偶然再会した陽村から自分のもとを去った理由を聞かされることで再び彼への愛情に目覚め、結婚はしているけれども相手は自分を愛していないという板ばさみを高い演技力で表現していきます。

一方の陽村役の沢村一樹も、幼稚園長代理という役柄でヒロと結婚をしながらも宅配業者の男性に恋心を抱くといった複雑な設定をしています。

結果的に同じ幼稚園で働く女性教諭に嫉妬心からゲイであることを公表され、仕事を追われることになるというところもなかなか切ない展開です。

主演二人が目立ちますが、他にも内田有紀や坂井真紀、工藤阿須加といった有名俳優も起用されていて安心して見ていられる出来になっています。

見どころ・注目点

「偽装の夫婦」の脚本を担当したのは、NHK連続テレビ小説「純と愛」でも知られる遊川和彦です。

遊川和彦作品は他にも「女王の教室」や「家政婦のミタ」などの人気作があるのですが、ここしばらくはあまり評価が高いものは出なくなってしまっていました。

もともと全体的に奇抜で読めない展開にするのが特徴の脚本家ということもあり、「偽装の夫婦」でもそもそもの設定がもう普通のドラマには見られないものとなっていて、毎回の展開も予想ができない方向になっていくところが魅力になっていました。

今も評価が分かれるところですが、全体としては初回や前半の勢いが最後まで持続することがなくなんとなく尻すぼみな印象になってしまっているという感じは否めません。