「ドン★キホーテ」は、2011年の7月~9月の時期に日テレ土曜枠として放映されていたドラマでした。

主演は松田翔太と高橋克実の人気俳優二人組で、
さらに脇を成海凛子、内田有紀、小林聡美といった実力派女優が固めるという大変豪華なキャストが特徴的なドラマでした。
ドラマの舞台となったのは神奈川県川崎市で、
京浜工業地帯で起こる児童相談所での人間模様を描いたストーリーとなっていました。

設定的におもしろいのが、その児童相談所で勤務をしているひ弱そうな青年(松田翔太)と、
任侠である組長(高橋克実)が突然体を入れ替えてしまうという導入部分です。
この入れ替わりは突然に起こってしまうので、普段の性格と真逆の相手と入れ替わることで、
主人公二人がお互いにかかえている問題を解決していくことができるようになります。
結果的に物語はドラマ放映時期と同じく2ヶ月くらいを期に再びお互いの体がもどることで終了するのですが、
その時にお互いの気持ちに起こった心境の変化もまたドラマの見どころの一つになっています。

一見かなり軽い感じのコメディのように思えますが、
各話ごとに扱われる児童相談所の案件はかなり社会情勢を反映した重苦しいものになっており、
虐待やひきこもり、非行や風俗への勤務といった、
普通に描いてしまったらかなり深刻な内容になってしまうだろうことをさらりと描くようになっています。

この描き方が嫌味や後味の悪さを残すようなものではないため、見ていてとても爽快感があります。
そのせいもあってドラマ終了後もファンの評価はとても高く、
内容や出演者さんたちの演技を素晴らしいという声がたくさん残されています。
ただし、描き方はよくても取り扱う内容がコメディ的要素+深刻な社会問題という不思議な組み合わせであったことから、
なかなか最初の1回を見てくれる人が少なかったのか、視聴率的にはそれほど記録に残るものにはならなかったようです。

ですが日テレの土曜枠らしく、家族の絆や真剣な正義感をまっすぐに出した登場人物たちがひたむきに問題解決をしていくという王道スタイルがうまく生きた良いドラマであったと思います。
途中から見始めたという人の多くが「最初から見ておけばよかった」というふうに言っていることもあり、
内容そのものは記録ではなく記憶に残るドラマとなっているようです。
DVDは現在販売中となっているので、役者さんのファンの方などぜひ手にとってみてください。