今も人気のドラマジャンルである刑事ドラマですが、
日テレでは過去から現在まで名作として名高いドラマを数多く製作してきました。

日本における刑事ドラマの開始点ともされている「太陽に吠えろ」
(1972~1987年まで。PART1・PART2として製作)ですが、
こちらは人気絶頂にあった石原軍団を大量に起用した、
今で言うところのイケメン勢揃いのドラマとなっています。

考えてみると今も人気俳優をたくさん起用した刑事ドラマはありますが、
この太陽に吠えろのようなそれぞれのキャラがしっかり立った、
一種戦隊物のような勢いのあるドラマというのは
なかなか作れないんじゃないかと思います。

「太陽に吠えろ」は、視聴率的にもかなりの数字を叩きだしていたため、
そこに登場したことで一躍人気スターになった俳優さんもたくさんいました。

その中の一人がその後大スターへの階段を登っていくことになった松田優作です。

 

「太陽に吠えろ」は、当初石原裕次郎を通称「ボス」とした
七曲署の様子を描いたものとして、新人刑事であるマカロニ刑事こと
荻原健一が成長をしていくことをメインストーリーとする予定で始まりました。

ところが、萩原健一がよりリアルな刑事捜査ものにしたいと性犯罪など
ゴールデンタイムに放送するにはちょっとためらわれる内容にしたい
という要望を出したことで制作スタッフと衝突し、
結果的にその提案が却下されることで荻原健一の降板となったのでした。

そこでマカロニ刑事の殉死と入れ替わりに配属となる新人刑事として抜擢されたのが、
当時劇団研究生であった松田優作だったのです。

皮肉なことかもしれませんが、この松田優作の起用が大当たりとなりそれまで
視聴率に揺れ幅の大きかった「太陽に吠えろ」シリーズは一気に人気番組になりました。

その後松田優作も殉死することでキャストの入れ替わりがされていくようになるのですが、
この殉死シーンの「なんじゃこりゃーー!」は
今も色々なところでパロディなどに使われる有名なシーンとなっています。

(ていうか、今時の若い人はこのシーンを見たことないはずなんですが
どうして知ってるんでしょうか?特番とかでそこだけ何度も放映されている影響?)

 

 

余談ながら、この「太陽に吠えろ」によって荻原健一、松田優作などは
その後の俳優キャリアがほぼ固まったような感じもあります。

荻原健一は太陽に吠えろ降板あとに「傷だらけの天使」のダーティーな探偵役を、
松田優作は「探偵物語」での工藤俊作役をすることで、
一つのキャラクター俳優として世間的に定着をすることができたようです。